設計事務所としてできること

着付け師になるまで

2020年9月23日

こちらを見てくださってありがとうございます。

自分のことについてつらつら書き綴るなんていうことあまりないことですが、着楽に興味を持ってくださったとき、レッスンを受けるなら、どのような人物が教えているのか、お着付けを検討中ならどのような着付けをするのか、気になるところだと思います。

その手がかりのひとつになれるよう、少しお話してみます。といいつつ長文になりました。


小さい頃は、空想好きの引っ込み思案なこどもで、不思議なことに幼いころからとてもきものが好きでした。

幼稚園のころに描いたのはドレスでなくきもの姿のお姫さま。小中学校の卒業制作は坂東玉三郎さんの鷺娘や赤姫を題材にしたものでした。自分で描いてうっとりしていた気がします。

 

今でも、きもの姿の衿の形(衣紋の抜けという)や裾がきりっとしている様子・肩から袖へと流れる線にあこがれ、追い続けているといったところでしょうか。

 

高校生のころは歌舞伎熱にうかされ、こづかいのすべてを幕見と関係の冊子につぎこみ、ついでに演劇にのめりこみました。やや、現実逃避であったと今では思っていますが。

 

ある劇団の研究生になり、自分は表舞台より裏で人を支えるほうが性に合っている気づき、裏方となります。

舞台を組んだり、本番中に幕を上げ下げしたり、紙吹雪を降らせたり、役者さんを暗転の中で誘導したり、これが天職だと心から思える日々でした。ただ、体力的にきつかった・・・  身体を壊し引退

 

空っぽになってしまったとき、妹が「あんなにきものが好きなんだから、自分で着られるようになったら」と言ってくれました。  おお!!そうだった!!

 

そこからは着付けを夢中で学びました。初めから絶対に仕事にするつもりで着付け学院に入ったのです。

ところが、30人程でおこなわれるレッスンではあまりの不器用さにかなりの劣等生でした。不器用なので、理由付けがないと次へ動けないタイプでした。

 

これがのちに、教室に来てくれる生徒さんたちのレッスン中の心の動きが手に取るように分かるということにつながります。よく「何度同じ質問をしても、絶対にイやな顔しませんよね」と言われますが、するわけがありません。

 

不器用さを練習量のみで乗り越え、気付けば助講師になっておりました。ところが、企業が行う着付け教室には付きものの呉服販売で生徒さんにおすすめすること・生徒さんに長く通ってもらえるようにあまりコツは伝えないこと・「講師はすてき」であるために、生活感をださないようにすること、どれも苦手なことでした。

 

悶々としていたころ、息子の幼稚園でママ友に着付けを教える機会を作らせてもらえ、自分のしたい形でサークルを始めました。ママ友たちには今もずっと感謝しています。

 

きものは特別な日の、特別な人のためのものでなく、現代生活にはちょっと不便になってしまったけど、誰でも気楽に着られるファッションのひとつでありたいという思いを強く持っています。高い品を買わずとも、おばあちゃんのものだって譲り受けられるのは利点です。

 

着楽の合言葉は、『きものを着て大根を買いに行こう!』です。大根じゃなくてもいい、つまり普段でも気負わずにきものを着ましょう~ということですね。

 

人への着せ付けは「きものが好き」と「裏方気質」を同時に満たしてくれるこれまた最高のしあわせです。きものに袖を通したとき、お客さまが嬉しそうに、ときに高揚されるのを丁寧にお着付けすることで支えていきたいと思っています。

 

普通の自己紹介もしておきます。

うお座・バツイチ・息子が一人

好きなもの   きもの・和髪・ウォーキング👞・水やグリーンのある風景🍁・カラオケ🎤・DIY🔨・ロック🎸

夢       もう一度バイクでツーリングする・ボイストレーナーにつく

こんな普通の人間がやっている着楽です。きものが気になっている方、遊びにいらしてくださいね。

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